三味線(蛇皮線、三線)のルーツ・伝来

 
★★★★★ 簡単に説明すると ★★★★★★
「三線(蛇皮線)」は

古代エジプト→ペルシャ(イラン)→モンゴル帝国→明(中国)→琉球王国(沖縄、奄美)と伝わり「三線」が出来ました。
 

「三味線」は

室町時代に琉球王国から日本に伝来した「三線(蛇皮線)」を改造して創られました。
  
※中国から沖縄、沖縄から日本と簡単に説明される事が多いですが、実はシルクロード並みに世界中の各地域を経由し、少しずつ変化しながら、違う楽器として残りながら、伝わっています。
 
 
★★★★★ 細かく説明すると ★★★★★★
1.「三絃」(サンスェン)が出来るまで

 古代エジプトではネフェル又はノフルと呼ばれ、胴に皮を張り、棹に三本 の弦を張った楽器がありました。
 
紀元後にペルシャ(現イラン)に伝わり「セタール」という楽器が出来ました。
  ※イラン語で「セ」は「三」、「タール」は「弦」という意味であり、 「三弦」ということになる。
  ※トルコの「サズー」、西・中央アジアの「タンブール」・「タール」・「ラバーブ」など、シルクロード沿いの各地域に民族楽器として残っています。

 
 モンゴル帝国が西~中央アジアを支配下においていた時代、モンゴル帝国を介して元(中国)に楽器が持ち込まれ、改良が加えられた末、フレットの無い棹や蛇皮を張った三本の弦を持つ、日本の三味線の構造に限りなく近い三絃「シャンセン」(福建語)、「サンスェン」(北京官話)という楽器が作られたと言われています。
  
2.中国から琉球。三絃(サンスェン)→三線(サンシン)

「琉球國」は最盛期には奄美群島と沖縄諸島及び先島諸島までを統治し、「琉球王国」とも呼ばれていました。

 東シナ海の中心に位置していた琉球列島はその地理的特性を生かし、東アジア周辺の国々と古くから盛んに交易を行っていました。
 
独立国家として栄えていた琉球王国に14世紀末、「明」中国福建のビン江、下流の住民である「ビン人久米三十六姓」※ によって三線の原型となる三絃(サンスェン)が持ち込まれました。
 
15世紀になると当時の王・尚真(ショウシン)により士族の教養の一つとして奨励されるようになりました。

※久米三十六姓(くめさんじゅうろくせい)は、1392年に明の洪武帝より琉球王国に下賜されたとされる「ビン人」(現・福建省の中国人)の職能集団(学者や航海士など)、及びその後三百年間にわたりビンから渡来した者や首里・那覇士族から迎え入れた人々の総称。

※三十六姓といっても三十六人いたわけではなく、当時の中国では「三十六」はとても多い事の意味。

※久米三十六姓の末裔たちは、琉球が廃藩置県で沖縄県になるまで約五百年の間、主として中国-琉球間の外交、貿易に従事し、久米士族としては異例の三司官に就任した蔡温をはじめ、多くの政治家、学者等を輩出した。

 

3.琉球での発展

琉球王国は17世紀初頭、三線を宮廷楽器として正式に採用し、歓待などの行事に使用するようになりました。

同時に、三線製作者である三線打や、三線打を管轄する役人・三線主取(サンシンヌシドゥイ)などの役職を設けることで、卓越した名工を育て、優れた楽器を生み出してきました。

この頃から琉球では組踊(クミウドゥイ)などに代表される歌舞芸能が盛んになり、三線も宮廷音楽における主要な楽器としての地位を確立することになりました。

※琉球王国は、清(中国)から訪れる冊封使の接遇のために典礼を定めて盛大な接待式典を挙行していた。
 

4.琉球から日本。三線~三味線

永禄5年(1562年)前後、貿易船によって琉球から、当時の日本の大阪・堺、九州・博多の二つの貿易港に伝わりました。
 
九州では沙弥仙、須弥山(それぞれしゃみせんと呼んだ)が盲僧によって演奏されたと言われています。

一方、堺では手に入りにくい蛇皮の代りに犬や猫の皮を張り、三十年の研究期間を経て、安土時代の初めには現在の三味線の基礎を確立し、三味線として普及していったと言われています。
 
※今日に残る最古の三味線は銘が「淀」と呼ばれ慶長二年豊臣秀吉の命によって京都の神田治光が作った。江戸時代には名匠、石村近江の名作もあり、三味線は日本の弦楽器において最高の位置をしめるようになりました。
 

5.近代における普及

三線の担い手であった士族たちは、1879年の廃藩置県により、その地位を失うことになりました。

地方に下った士族たちから、三線は庶民へと伝わり、やがて村の祭事や村芝居などで用いられるようになり、広く普及していきました。

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